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Gelpack GL-HilicAex 親水性相互作用・陰イオン交換デュアルモード分析用カラム

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幅広いpH耐性と高い耐圧性を実現

Gelpack GL-HilicAex はHILIC (親水性相互作用クロマトグラフィ) とAEX (陰イオン交換クロマトグラフィ) デュアルモードのカラムです。ワンショットで親水性代謝物を網羅的に測定、メタボロミクスを強力にサポートします。

カラム仕様

P/N カラムサイズ 粒子径 官能基 カラム材質
 G1000263 φ2.1 x 150 mm 5 μm  アミノ基 
SUS 

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測定例

Gelpack GL-HilicAexは移動相とグラジエント条件により、HILIC/AEXデュアルモードとして使用することができます。メタボロームの代表例である核酸塩基4種とヌクレオチド4種の混合液を、HILIC/AEXモードで一斉分析した測定例をご紹介します。
測定結果を図1に示します。今回の測定では保持時間0~15分をHILICモード、15~25分をAEXモードに設定し、図2に示すグラジエント条件で測定しました。いずれの成分も分離良く検出することが確認されました。
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核酸塩基とヌクレオチドの混合液のLCクロマトグラム(HILIC/AEXモード)(図1)


<測定条件>

カラム        Gelpack GL-HilicAex
移動相        A)40mM炭酸水素アンモニウム水溶液(pH9.8)
           B)アセトニトリル/40mM炭酸水素アンモニウム水溶液=95/5(vol%)(pH9.8)
グラジエント条件   図2に記載
流速         0.3mL/min
カラム温度      40℃
検出器        ダイオードアレイ検出器(254nm)

 グラジエント条件 (図2)

推奨メソッド

下記文献に記載されているメソッドをご参照ください。

●株式会社 羊土社 「メタボロミクス実践ガイド」P104~P111

●国立大学法人九州大学ニュースリリース「世界一包括的な代謝物測定法の開発に成功」


2022年11月Analytical Chemistryに掲載さた九州大学 生体防御医学研究所 馬場研究室の論文にて、GL-HilicAexのプロトタイプを用いた研究成果が報告されました。


<注意事項>

・本カラムをご使用される装置の耐アルカリ性をあらかじめご確認下さい。
(九州大学の論文記載条件ではpH10前後の移動相を使用しています)
グラジエントミキサの容量、カラム温度の設定によっては、移動相中の塩が析出する場合があります。温度40℃、容量180μLのグラジエントミキサで問題なく使用でき、温度40℃、容量20μLのミキサーで塩が析出し詰まった事例があります。
九州大学の論文記載条件では、システム圧が30MPa以上になることがあります。