前処理・分析のご相談ならエーエムアール(AMR)へ
質量分析において多角的なアプローチを考える際にアンビエントイオン化を用いた直接分析という視点はいかがでしょう。
大気圧下で使用される直接イオン源はその簡便さ、迅速さによってさまざまな分析用途でお使いいただけます。エーエムアールでは、かざすだけで瞬時にイオン化が可能な大気圧イオンソース「DART」をはじめとしたユニークなイオン源を取り揃えており、お客様それぞれのニーズを満たすイオン源を提案いたします。
例えば、前処理不要な直接イオン源ではサンプル形状を問わないイオン化が可能です。前処理工程を省くことで時短にもつながります。易分解性のサンプルもカラムを通さずに分析でき、また逆に、溶解に時間のかかる成分は溶解処理の必要がありません。
または、直接イオン源による揮発性成分の測定は、食品や飲料品の香りの測定、例えば飲食中のレトロネーザルアロマの継時的な変化を追うことができます。そのほかににおいのリアルタイム変化や劣化成分の測定など短時間で変わりゆくサンプルの分析にも有効な手段です。
昨今は分析分野でもヘリウムガスの入手困難が問題となっておりますが、キャリアガスにヘリウムを使用しないイオン源もあります。
分析時間を短縮し、大量のサンプルを分析が可能です。時間のかかる前処理工程を省略できるため時短分析に適しています。
形成された製品をDART-OS/JSにそのままかざして測定します。製品の形状そのままで測定できるので異物解析を迅速に行うことが可能です。
例)ペットボトルのふたなどプラスチックサンプルに含まれるフタル酸エクセルのスクリーニングなど異物解析
例)トウガラシに含まれるカプサイシンの検出
プラスチックに含まれるフタル酸エステルのプレスクリーニング分析の例。標準物質からはRoHS規制対象すべてのフタル酸エステルが検出され、プラスチックサンプルからは特定のフタル酸エステルのみが検出されています。
専用のガラス棒にサンプルを付着させ迅速かつ簡便な分析が可能
DART-JumpShotでは分析用途に合わせ様々な自動化機能を追加可能です。写真は最大12サンプルを測定可能な「Quick Strip」
ASAPのサンプリングは専用のガラス棒にサンプルを塗布するだけで完了します。溶離条件の決定が困難な新規合成品の生成確認も簡単に行えます。
サンプルを瞬時にイオン化し、質量分析装置へ導入する直接イオン源は揮発性成分のリアルタイム分析に適しています。
DART-OSのにおい分析用モジュール「SIU」をセット。使い捨てタイプのにおい分析ユニットです。飲食中の喉から鼻へ抜ける風味の変化、レトロネーザルアロマの分析にも利用可能です。
ユリ香のリアルタイム直接質量分析
サンプルとしてユリの花を直接測定。特徴的な成分の検出を行い、開花日からの香りの変化を追跡しました。
コーヒー豆を焙煎し、前処理なく焙煎によって生じたコーヒーアロマをモニタリング
ガス分析に特化したSICRITイオン源はガスクロマトグラフィーと接続して利用することが可能です。高性能LC-MSに接続することにより、これまでのGC-MS分析では困難な高分解能分析が可能になります。
Retronasal Aroma Simulator法を応用し、気体の出口にDARTを配置することで香気成分のリアルタイムに測定、レトロネーザルアロマ分析が可能です。
クロマトで分解しやすいサンプルや逆に難溶性サンプルを溶かさずにそのまま直接分析が可能です。
DART-JSはガスのパルス機能によりこれまでよりもヘリウムガスの消費量を抑えることが可能です。進化した連続分析機能により、大量のサンプルの分析をサポートいたします。
合成品の確認を迅速に行うことができます。Positive、Negative双方のイオンが生成するため広範な化合物に対応できます。金属錯体も測定できるものがあります。
カーボンブラックを含む加硫ゴムなど溶解が困難な高分子材料も直接分析が可能です。
LCMS用のイオン源のほかにGCに取り付ける、SPMEをMSにダイレクトで注入するなどの分析も可能です。
SICRITはGCの検出器としても使用可能です。GC-SICRIT-MSでは主に[M+H]+が観察され、EIとは異なるソフトイオン源としてご利用できます。
専用SPMEインジェクターを接続しSPMEを利用した高感度分析が可能です(SPME Arrowも使用可能)。
キャリアガスに窒素やアルゴンガスを用いたイオン化が可能なイオン源もあります。
フロースルーソフトイオン化技術によるイオンソース。効率的なイオン化が可能で揮発性成分の高感度分析に適しています。
AMR製の小型アンビエントイオン源です。固体、液体、気体サンプルを測定でき、幅広いアプリケーションに対応します。キャリアガスにはアルゴンガスを利用します。
DARTにコロナニードル電極「Corona++」を追加で感度向上のほかに、キャリアガスにアルゴンを使用することが可能となります。
直接分析を行いたいが、導入コストは抑えたい場合、測定したいサンプル形状に合わせ、イオン源を選択可能です。
各社MSに接続可能です(Thermo、Agilent、Sciex、島津製作所)
横浜市立大学関本先生とAMRの共同開発したイオン化法(特開2017-045571)を利用したアンビエントイオン源です。ヘリウムガスを使わず暗流放電とアルゴンガスによりイオン化を行い、固・液・気体サンプルをかざすだけで測定でき従来のイオン源よりも低コストでご提案いたします。