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エーエムアールから新しいアンビエントイオン源「DCDI(Dark Current Discharge Ionization source)」が登場しました。DCDIは公立大学法人横浜市立大学 関本 奏子 先生およびエーエムアール株式会社が共同開発したイオン化法(特開2017-045571)を利用したイオン源です。
DCDIでは暗流放電を用いてアルゴンガスを励起します。本イオン源開発において当社では、ヘリウムガスを使用せずかつ副反応の少ないイオン化として、アルゴンガスを使用したアンビエントイオン化を採用しました。DCDIではアルゴンガスを用いながらも、ヘリウムガスを使用したDARTイオン化法と極めて類似したイオン化が可能です(サンプルによって異なります)。
DCDIは昨今のヘリウムガス供給不足・価格高騰等による代替ソリューションとして運用できるだけでなく、これまでのイオン源と比較して導入しやすい価格帯(定価360万円、税別、据付費別)でご提供いたします。固・液・気体サンプルを前処理なしにかざすだけで測定ができる、手軽でフレキシブルなアンビエントイオン源としてもご活用いただけます。さらにDARTと組み合わせることで、DARTのヒーター機能を用いて最大加熱温度を有したヘリウムガスのいらないイオン源として運用することも可能です(ヘリウムDARTとの併用も可能)。
DCDIは株式会社島津製作所の質量分析装置に接続可能です。
製品カタログ
対応MS:島津製作所 LCMS-2020
対応MS:島津製作所 LCMS-2050
LCMS-8050、LCMS-8060、LCMS-9030 ※詳細はお問い合わせください。
システム一式定価
360万円(税別・据付費別)
デモなど詳細はお問い合わせください
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粉末サンプルをガラスに塗布し、ガラス棒をかざして分析。
測定条件
■DCDIイオン源
ヒーター温度:400 ℃
■LCMS-2020
Ionization Voltage : Positive / Negative, 1.8 kV / -1.8 kV
MS mode : positive / negative switching (range 10-1500)
イオン化は水クラスターイオンによるプロトン授受でソフトに行われます。
アルゴンガスを利用した暗流放電イオン化ではサンプルのイオン化が成立する放電は流れる電流が極めて小さい(>10uA)状態を求められます。暗流状態の維持は難しく、例えば揮発したサンプルにより電極部付近の導電性が変わり、電気抵抗が低下した場合には過電流が流れ、暗流状態を維持できないという問題があります。
インターフェース(ニードル一体型)
高電圧ユニット
ガス加熱部
GHコントローラ
セラミックチューブ
真空ポンプ
ステータス
360万円(税別・据付費別)