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液液抽出自動化システム

液液抽出法(Bligh&Dyer法など)をPAL RTCでオートメーション化

液液抽出法(溶媒抽出法)は幅広い分野で用いられているサンプル前処理の手法のひとつですが
PAL RTCでは、遠心機やボルテックスミキサー(撹拌用モジュール)、ペルチェスタック等を用いて
溶媒の添加、液相の分離、溶液の分取からサンプルの冷却保存まで
一連のワークフローを自動化するアプリケーションパッケージをご用意いたしました。
生体試料からの総脂質抽出法の自動化や、誘導体化の自動化パッケージ(別ページ参照)と組み合わせることで、メタボロミクス前処理の自動化も可能です。。
またエーエムアールのPAL RTCは、パッケージをベースにし多様な機能を追加することで、ユーザー様独自のシステムを構築いたします。

液液抽出のフローを自動化する機能を搭載

PAL RTC:液液抽出自動化パッケージ装置構成例

1:溶媒添加用と分取用にリキッドシリンジ2種
2:2種の溶媒(水系と有機溶媒など)の組み合わせが可能なウォッシュモジュール
3:100mLソルベントバイアルを3つまで搭載。溶媒を用いた段階希釈などに。
4:サンプルラックおよびプレートを室温で保管するトレイホルダー
5:遠心機(スペックによって3種あり)。サンプルの2液相分離に
6:サンプルの混合・抽出のための撹拌用モジュール
7:サンプルを規定温度(4℃~40℃)で保存可能なペルチェスタック

PALを用いた自動化改変Bligh&Dyer抽出法

九州大学生体防御医学研究所メタボロミクス分野(馬場研)開発メソッド


PALを用いた自動化改変Bligh&Dyer抽出法ワークフロー

1 ペルチェスタック:サンプルを4℃で保管
2 ボルテックスミキサー:撹拌
3 遠心機:スピンダウン
4 リキッドシリンジツール、ソルベントモジュール:蒸留水、クロロホルムを添加
5 遠心機:スピンダウン
6 リキッドシリンジツール:上層分取
7 リキッドシリンジツール:下層分取、メタノール添加
8 ペルチェスタック:4℃で保管


遠心機搭載で2液分離の自動化も可能

2種類の遠心機モジュールをラインナップ。搭載バイアル数、遠心力に応じて選択いただけます。

さらにバーコードリーダーやフォトブースなどを追加可能


バーコードリーダー

バーコードによるサンプルバイアルの管理に。1D用と1D&2D用の2種のバーコードリーダーをラインナップしました。


フォトブース(液面センサー)

サンプルの自動分取が可能です。カメラから液液抽出の界面を認識して任意の相を回収するほか、メスフラスコの標線を検出して自動定容するなどの作業も自動で可能です。

メタボロミクス前処理として液液抽出~誘導体化の自動化も

GC用接続キットと加熱用モジュールを追加して誘導体化も

メタボロミクスにおいてGC-MSで代謝物測定をする場合には、液液抽出で抽出したサンプルを誘導体化させる必要があります。
液液抽出の装置構成に、加熱・撹拌方モジュールとGC接続用キットを追加すれば、
液液抽出~誘導体化~GCへインジェクションまでの一連の工程を自動化することが可能です。
また、生体試料を用いる際はキャリーオーバーを防ぐために使い捨てのピペットチップも搭載可能です。
誘導体化パッケージに関する詳細はこちらのページをご覧ください。

導入にあたってはユーザー様のサンプル調製工程のうち、どの工程の自動化を行うのかご要望に合わせた仕様とワークフローを作成いたします。
自動化をご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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