前処理・分析のご相談ならエーエムアール(AMR)へ

GPCシステム 1260 Infinity Ⅱ Multi-Detector GPC/SEC System

エーエムアール株式会社 > 実験ステップから探す > 分析・測定 > GPCシステム 1260 Infinity Ⅱ Multi-Detector GPC/SEC System

ポリマー分析に多角的なアプローチを
情報豊富で正確な常温GPC/SEC用マルチ検出器

GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)は、SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)とも呼ばれ、ポリマーの特性を評価するために選択される技術です。従来のGPC/SEC分析では平均分子量はカラムセットの校正に使用されるスタンダードとの相対値で計算されます。
アジレント社製「1260 Infinity Ⅱ Multi-Detector GPC/SEC System」は示差屈折計、粘度検出器、デュアルアングル光散乱検出器を搭載可能なGPC/SECマルチ検出システムです。LCの精度とトリプル検出アプローチにより、分析から得られる情報量が大きく増加し、従来の濃度ベースの検出テクニックでは測定できない他のポリマー特性の分析(絶対分子量測定、分子サイズおよび回転半径(Rg)、長鎖分岐測定、固有粘度)も円滑化します。
示差屈折計、粘度検出器、デュアルアングル光散乱検出器は、いずれも優れたベースライン安定性とシグナル/ノイズ比性能を備えています。低拡散特性と10 µLという検出セルボリュームにより、光散乱検出でも優れたピーク形状が実現します。
エーエムアールではアジレント・テクノロジー社のパートナー会社として、GPC/SEC関連製品の販売とサポートを行っております。


GPC/SECソリューション関連ページ

高温GPC/SECシステム 1260 Infinity Ⅱ High Temperature GPC
サンプル前処理システム 1260 Infinity Ⅱ High Temperature Sample Preparation System
Agilent社製GPC/SEC用カラム・ポリマースタンダード



検出器の組み合わせは自在

3種の検出器は目的に応じた組み合わせが可能です。
システムは2つまたは4つの区画で構成され、搭載する検出器の数により選択可能です。購入後に検出器の数を増やすなどのグレードアップにも対応。
また外部の検出器(例:LCシステム内蔵のUV)から、最大2つまでアナログ信号を取り込むこともできます。


示差屈折計(Refractive Index Detector)【標準搭載】

示差屈折計(RID)は、カラムから溶出するポリマー分子の濃度を測定します。
高耐圧性により検出器を直列に接続できるので流路を分割する必要がありません。このためスプリット比を推定することによるエラーを減らし、非常に高い精度で重量平均分子量を示します。また、わずか6μLのセルボリュームにより低拡散特性を実現しました。
RIDではポリマーチェーンの長さの分布と、カラムキャリブレーションに使用したスタンダードに対する相対分子量を測定します。

測定:サンプルの濃度

●カラムセットの校正に使用した標準物質に対する分子量
●ポリマーチェーンの長さの分布


粘度検出器(Viscometer)【オプション】

粘度検出器は、溶液中のポリマー分子の粘度を測定します。バランスのとれたブリッジを作成するためにシリカの最新テクノロジーに基づいており、堅牢で感度の高い検出器です。
粘度計は固有粘度を計算することができ、RIDのデータと組み合わせることでユニバーサルキャリブレーションによる”絶対”分子量測定と構造測定(Mark - Houwink - 桜田プロット、幅広い分子量にわたる精密な分岐測定、コンフォメーション)が可能です。

測定:固有粘度

●ユニバーサルキャリブレーションによる”絶対”分子量
●長鎖分岐の直接測定
●構造情報


光散乱検出器(Light Scattering Detector)【オプション】

デュアルアングル光散乱検出器は、15°と90°の2角度でポリマー分子による単色レーザー光の散乱を測定します。デュアルアングル光散乱フローセルは、わずか10μLのセル容積です。
RIDのデータと組み合わせることで、カラムキャリブレーションを必要としない絶対分子量の測定と分子サイズおよび回転半径(Rg)の精密測定と長鎖分岐の直接測定をします。また、RIDの波長は光散乱検出器のレーザーの波長と同じなので、dn/dc(特有の屈折率増分)を計算する際に補正の必要がなく、より正確な絶対分子量の測定が可能です。

測定:散乱光の強度

●カラムキャリブレーションを必要としない絶対分子量
●回転半径(Rg)および流体力学的体積(Rh)の正確な評価
●分子サイズ


トリプル検出器ー屈折率計、粘度計、光散乱検出器を搭載

●カラムのキャリブレーションを必要とせずに絶対分子量を測定
●分子サイズと大きさの正確な評価
●固有粘度の正確な測定
●ポリマーコンフォメーションと分岐に関する詳細


Agilent 1260 Infinity Ⅱ LC

優れた再現性と安定性

1260 Infinity Ⅱアイソクラティックポンプの優れた流量精度とカラムコンパートメントの高い温度安定性という組み合わせにより、優れたリテンションタイム精度(0.1%RSD未満)を実現


アプリケーション例

星型分岐ポリマーの解析(示差屈折計・粘度検出器)

市販ポリマーの多くは比較的容易に星形の分岐を作成できます。濃度検出器(通常は示差屈折計)と粘度検出器を組み合わせたGPC分析では物質の分子量を測定だけでなく星型の分岐構造の解析が可能です。

臭素化ポリスチレン(示差屈折計・粘度検出器・光散乱検出器)

ポリスチレンは最もよく見られるポリマーの一つで、主に梱包材料の製造に用いられます。ポリスチレンの修飾された形状は、新しいスチレンモノマーを用いて作り出すことができます。


GPC解析ソフトウェア

装置のコントロールからデータの取り込み、GPC解析、
レポートの作成までが、ひとつのソフトウェアで可能

Agilent GPC/SECソフトウェアでは、GPCシステムの装置コントロールからデータの取り込み、GPC解析やレポート作成まで、ひとつのソフトウェア上で実行が可能です。
示差屈折計、粘度検出器、光散乱検出器など、あらゆる検出データを処理可能で、分子量分布や各平均分子量の計算などポリマーサンプルの特性解析が簡単に行えます。
本ソフトウェアはGPCおよび高温GPCシステムどちらのシステムにも対応し、さらにアジレント社製以外の一部機器でも使用可能です。対応機種など詳しくはお問合せください。


製品カタログ

その他Agilent社製GPC/SEC関連製品

エーエムアールではアジレント・テクノロジー社の日本国内におけるパートナー会社として、GPC/SEC関連製品の販売とサポートを行っております。
アジレント・テクノロジー GPC/SECソリューション(外部サイト)
アプリケーション、トラブルシューティングなど