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CovalX

質量分析による蛋白質-蛋白質複合体の解析

高分子の検出は、MALDI法などでイオン化して、飛行時間型質量分析計でマイクロチャンネルプレート(MCP)を用いて検出する。
一定の電圧で加速されたイオンの質量が大きければ大きいほど、MCPに衝突する速度が遅くなるため検出感度は低くなる。
この欠点を克服するために、前段に二次イオン生成とこれらを高電圧加速する新しい検出器が開発され、IgM(973kD)のような高い質量をもつ生体分子のintact質量が測定できるようになりました。
さらに、非共有結合性タンパク質の複合体を安定させる試薬も持っており、”抗体抗原反応の解析”や”エピトープのマッピング”、抗体医薬で必ず問題になる”タンパク質凝集の解析”、”蛋白質相互作用の阻害アッセイ”が可能です。

AMRではCovalXによる受託解析サービスを承っております。
受託解析についての詳細はこちらをご覧ください


特 長

CovalX 社の HM3 TUVO Hight Mass MALDI Detection システムは、独自の Conversion Dynode 技術を基に
2MDa までの高分子 蛋白質を
nM レベルで検出することが可能です。

機 能

高分子蛋白質の解析例

4種の蛋白質を使用して、スタンダード検出器(赤)とCovalX HM システム(青)を比較しました。
同じサンプルスポットと同じMSシステムを使用しています。スタンダード検出器では検出できていなかった
IgMをHM3 TUVO High Mass検出器を装備したMALDI MSシステムでは感度良く検出することが可能です。
また、インシュリン、BSAとIgGのクラスターイオンも同様に多量体の検出が可能です。

MALDI MS 用に開発されたクロスリンク試薬

特許である MALDI MS 用に開発された クロスリンク試薬により迅速かつ効率よく 蛋白質の複合体、
凝集体をクロスリンク することが出来ます。

※論文名
Reactivity and Applications of New Amine Reactive
Cross-Linker for Mass Spectrometry Detection of Protein
Complexes. Bich, C et al. Anal. Chem., 2010, 82 (1), pp 172‒179



Thymidine Kinase Dimer の解析例


MALDI MS Analysis Kits and Reagents

蛋白質製剤の多量体及び凝集体の解析例

SECで分画した各サンプルをHM3 TUVO Hight Mass検出器を装備したMALDIシステムで解析しました。
各分画中の多量体、凝集体の検出及びそのストイキオメトリー情報も得ることができます。

製品情報

下記より製品情報をダウンロードできます。