【旧型PALサポート情報】テンションコード交換方法
【 テンションコード交換方法 】
※テンションコードの伸びは、位置ズレ、ニードル折れ、ニードルでのバイアル搬送による不具合を発生させます。
適応機種;HTC/HTC-xt/HTS/HTS-xt/Combi/Combi-xt
※必要な部品及び工具
・テンションコード90mm
・テンションコード280mm
・トルクスドライバー T8
・トルクスドライバー T10
・六角レンチ Hex2.5
※作業をはじめる前に以下の作業を行って下さい(②、③は省略可)。
① PALコントロールソフトの停止(Cycle Composer,アドオンの場合は、ソフトとPALの通信接続を切って下さい。)
② ファームウェアのバックアップ(PCのPAL Loaderより。詳細はPAL簡易取扱説明書参照)
③ バックアップの停止(必ず、PAL Loaderソフト上の”Start PAL”を押してから停止させて下さい。)
④ PAL本体電源OFF
⑤ PALの位置を少し移動させて下さい(HTC/HTC-xt/HTS/HTS-xtの場合)。
黒いユニットがZ軸内から引き出せる空間を確保して下さい。
1.コネクター(Powerとハンディーターミナル)を抜いて下さい。
Powerはコネクター部分をスライドさせる様に抜き、ハンディーターミナルは摘みを押しながら、抜いて下さい。
2.シリンジとシリンジホルダーを取り外して下さい。
シリンジホルダーはマグネットで固定されているだけですので、簡単に取り外せます。
3.トルクスドライバー T10でZ軸上部のネジを外して下さい。
4. 上蓋裏のテンションコードを外して下さい。
結び目で引っ掛かっているだけですので、スライドすれば外れます。
5.下部側のテンションコードを外して下さい。
結び目で引っ掛かっているだけですので、矢印の方向へ押し出し、外して下さい。
6.黒いユニット裏のカバーが外せる位置まで、六角レンチ Hex2.5でストッパーを調節して下さい(下げます)。
Combi/Combi-xtの場合、Z軸の下部にAgitetorを開けるプレートがあるため、下げる距離が少し大きくなります。
7.トルクスドライバー T8でカバー側面のネジ(計5個)を外して、カバーを取ります。
8.90mmテンションコードを外して下さい。
まっすぐ上に引っ張ると抜けます。
280mmテンションコードと同じように、引っ掛かっている結びめを押し出すように、外して下さい。
9.90mmテンションコードを取り付けます。
テンションコードは引っ張りながら、メカニカルストッパー取り付けます。
【大丈夫な取り付け】
結び目を基板とは反対に向けて下さい。
メカニカルストッパーとシャフトが面位置になるように付けて下さい。
【不適切な取り付け方】
・結び目が基板側に向いているため、上下の動作時に基板を破損する可能性があります。
・メカニカルストッパーが上下逆になっているため(ストッパーとシャフトの接地部に空間が出来ている)、動作時に外れる可能性があります。
10.カバーとネジ5個を付けて下さい(トルクスドライバー T8を使用)。
Combi/Combi-xtの場合、フラッシュガスチューブを潰さないように取り付けて下さい。
11.Z軸カバーにテンションコード280mmの結び目を引っ掛けて下さい。
12.”11.”をZ軸内に通しスリットの入っている側から引き出します。
13.テンションコード280mmの結び目を黒いユニットの下側に引っ掛けて下さい。
14.Z軸上部のネジを締めて下さい(トルクスドライバー T10)。
15. ストッパーの位置を元に戻して下さい。
16.各オブジェクトの位置合わせを確認して下さい。(詳細はPAL簡易取扱説明書参照)
以上
2016/4/11作成
正司