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ボルダー留学記 from Kathy

AMRレポート

2015年9月1日,米国コロラド州ボルダーにて研究開始!

 

皆様こんにちは!エーエムーアール・アメリカ支部のKatherineです.この9月より,コロラド州ボルダーにて研究留学が始まりました.

 

ボルダー(Boulder)って,どんな場所??

 

標高約1600 m,ロッキー山脈に程近い場所に位置し,大自然が一面に広がっています.リスや鹿はもちろん,プレーリードッグやマウンテンライオン,熊などの野生動物も生息しています.街を見下ろすとフラットアイアン山が有名です.最近流行りのサンダル「crocs」やフリークライミング「ボルダリング」発祥の地,または陸上選手が高地トレーニングをする場所としても知られています.治安はとても良く、24時間オープンのスーパーが有るほど.

 

 Boulder.png

 

そんなボルダーは,実は日本の「つくば」のような研究学園都市なのです.コロラド大学をはじめ,米国国立標準技術研究所(化学系の研究者なら必ずお世話になる,あの「NIST」です!!)や米国大気研究センター(NCAR)などの様々な国立研究機関があるため,年間を通じて世界中の研究者が訪れるサイエンスタウンでもあります.

 

NOAA2.png

 

さて,現在私は,「米国立海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration;通称NOAA)」という商務省(日本の経済産業相に相当)管轄の国立研究機関に留学しています.上記のNISTも商務省管轄の研究機関なので,同じ敷地内にあります.皆さん,NASA(アメリカ航空宇宙局)はご存知ですよね?NASAの研究対象は宇宙ですが,NOAAの研究対象は宇宙より「下」の空間,つまり電離圏・成層圏・対流圏にある大気と海洋です.大気と海洋にはどのような化学物質がどのくらい含まれ,時代や環境の変化と共にどのように変化していくのか,ということを調査している研究機関です.NOAAには研究対象毎にいくつかの研究所がありますが,ボルダーの研究所は「地球システム調査研究所(Earth System Research Laboratory;通称ESRL)」という,その名の通り,地球のシステム(地球上で起こる様々な現象)を調査する研究所です.

 

NOAA.png

 

私はここで,気候変動などに関連する大気中に含まれる微量な化学物質を測定するための装置を開発していきます!今後の展開に,乞うご期待!!