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IVU 〜Ionization Variable Unit〜

Ionization Variable Unit


本UnitをESIのアシストガス流路に設置することにより、
アシストガスの組成を調製することが可能になります。
例として送り込む窒素にアセトニトリルやイソプロパノール、メタノールなどの気化気体をESIアシストガスに導入することが可能です。
これらの効果によりイオン化ペプチドのチャージシフト効果が期待できます。4価、5価など多価傾向にイオン化するペプチドが2価、3価にチャージシフトすることにより、ペプチド/タンパク質の同定数向上が期待でき、または多価シフトによって、分子量の大きいペプチドの同定数向上も期待できます。 



特 長

本UnitをESIのアシストガス流路に設置することにより、アシストガスの組成を調製することが可能 になります。
例として送り込む窒素にアセトニトリルやイソプロパノール、メタノールなどの気化気体をESIアシストガスに導入することが可能です。
N₂ガス供給圧力:0.5Mpa以下
流量表示範囲:0~3L/min
溶媒接液材質:パイレックスガラス・テフロン・PEEK
溶媒気化ボトル:1L DULAN瓶
使用電源:AC100V±10%(ACアダプター接続)
ガラス飛散防止カバー付
※N₂供給圧力が高い場合には圧力減圧弁の接続が必要

⇒N2ラインからの分岐パーツ、チューブ、圧力減圧弁、イオンソース部はIVUに含まれておりません。イオンソース部にアシスト
 を導入する構造を持たない場合、別途構成パーツを導入する必要があります。


Charge shiftの例:25 fmol BSA-digest, IVU-Methanol

25 fmolのBSA-digestをLC/MSによって測定しました(Base peak Chromatogram)
数種類のペプチドピークについて価数変化が起きていることを 示しています。

実験評価

IVU-実験評価ご協力:
東京大学先端科学技術研究センター(RCAST) システム生物医学 分子生物医学分野 川村 猛 先生

IVUによりイオン化ペプチドのチャージシフト効果が期待できます。
 4価、5価など多価傾向にイオン化するペプチドが2価、3価にチャージシフトするこ とにより、
 ペプチド/タンパク質の同定数向上が期待できます。または多価シフトによって、
 分子量の大きいペプチドの同定数向上も期待できます

1)2)3)
1) Andreas Brekenfeld, Kristina Marx, et al., ASMS 2013, TP716
2) Stephanie Kaspar, Pengelley Stuart, et al., ASMS 2013, MP24, #486
3) Matthias Pelzing, Sebastiaan Dolman, et al., ASMS 2012, ThP25

製品情報

下記より製品資料をPDFにてダウンロード出来ます。

この製品を使用した研究事例
Fukuda, Hike, Usui, Bando, Nishimura, Kodama, Kawamura.
   ”An Improvement on MS-based Epigenetic Analysis of Large Histone-derived Peptides
by Using the IVU Interface.”
Anal Biochem. 2015 Jun 4. pii: S0003-2697(15)00294-8. doi: 10.1016/j.ab.2015.06.002.